iPadアプリ
授業実践リポート
2年 算数 ひき算の筆算
「買いものに行こう」
2014/10掲載
静岡県内の小学校

【活用アプリ】
iPad用学習支援ツール
『QB説明 算数 2年 ひき算の筆算2』
『QB説明 算数 2年 ひき算の筆算2』は小学校2年の算数における子どもたちの学習を支援するアプリ。用意された棒やカードのオブジェクトをiPad上で操作しながら、自分で考えたり、友だちに説明したりすることができます。
今回、iPadを使った授業が行われたのは、2年生の算数『ひき算の筆算』の授業。子どもたちに1人1台のiPadが手渡された。2年生が授業でiPadを使うのは2回目。そこには、iPadを手にし、積極的に授業に取り組む子どもたちの姿があった。

友達同士で使い方を確認しあう姿が見られた。
今回のポイント
- 100のカードを10枚の10のカードに簡単な操作でばらすことができる。授業で使う道具の準備を手軽に!ものをなくす心配ゼロを実現!

上段の財布に入っているお金から、使った分のお金を下段に移動させている。
今日の授業は、ひき算の筆算。アプリにある100、10、1といったカードをお金に見立てて、「買いものに行こう」という設定で授業がスタートした。
まずは、白の台紙の真ん中に線を引いて、上段は自分の財布に入っているお金、下段は使ったお金を置くスペースとした。財布には10枚の100円(1000円)を用意。先生が言ったものを買ったとして、お金を上段から下段へ指を使って移動させた。いくら使って、いくら残っているかが視覚的にわかるようになっていた。

10円を1円にくずし、ひき算を考える。
最初は、1000円から300円使うといった買いものだったが、買いものは進み最後には、100円から67円使うといった、繰り下がりのあるひき算になった。先生は黒板に問題の筆算を書き、子どもたちと繰り下がりのあるひき算の筆算のやり方を確認した。筆算と同じように、子どもたちはアプリを使って、簡単な操作で100円を10枚の10円に、さらに10円を10枚の1円にくずし、ひき算を勉強していた。

100のカードをタッチすると、「10に分ける」が選択できる。


「10に分ける」を選択すると、10枚の10のカードになる。

子どもたちは普段、お金を使う経験も少ないので、100、10、1といったカードをお金に見立てて、「買いものに行こう」という設定でひき算の授業を展開しました。カードを動かしながら計算の過程を見ることができるので、子どもたちも視覚的に捉えることができ、理解が深まったと思います。
従来の授業ではブロックを使いますが、授業中や片づけの際に、子どもたちは床に落としてしまったり、なくしてしまったりすることが多いです。しかし、このアプリを使うことで、落とす心配がなく、数をばらすのも簡単にできました。また、準備や片づけもあっという間です。
先生の提示用としても活かせそうです。授業中だけでなく、個別指導で繰り返し指導するときにも役立つと思います。