iPadアプリ
授業実践リポート

静岡県 磐田市立磐田北小学校
4年 算数 面積
「面積を求めよう」
2014/12掲載

【活用アプリ】
iPad用学習支援ツール
『QB説明 算数 4年 面積』
『QB説明 算数 4年 面積』は小学校4年の算数における子どもたちの学習を支援するアプリ。用意された正方形や長方形などのオブジェクトをiPad上で操作しながら、面積の求め方などを自分で考えたり、友だちに説明したりすることができます。
シンボルツリーである大イチョウが印象的な静岡県磐田市立磐田北小学校。学校の廊下には、子どもたちのオリジナリティあふれるたくさんの掲示物があり、子どもたちの学ぶ意欲の高さが伝わってくる。
秋も深まってきた10月31日、4年生の算数で『QB説明 算数 4年 面積』を使った面積の授業が行われた。
今回のポイント
- 提示された面積の求め方について、子どもたちは何度も考える。図形を動かしたり、文字を書き込んだりしながら、繰り返しチャレンジ!
- 先生が図形を動かして見せながら説明する。子どもたちの理解が深まる授業を展開!

水色部分の面積を求めようと子どもたちに投げかける先生。

2人で話し合い、書き込みながら答えを求めようとする。
「水色に塗られた部分の面積を求めよう」という先生の声から始まった授業。はじめ子どもたちは今まで学んだ図形の面積とは違った形に少し戸惑いの様子を見せる。そこへ2人に1台ずつのiPadが手渡された。QB説明を使った授業は今回で3回目。子どもたちは慣れた手つきで操作し、画面上に図形を準備する。隣の席の友達と活発に意見を交わしながら、画面上の図形に書き込んだり図形を動かしたりして、面積の求め方を考えていた。
QB説明上の図形では、どんなに動かしたり文字を書き込んだりしても、再度考え直したいときにすぐに最初に戻れるため、繰り返しチャレンジする子どもたちの様子がみられた。時には先生が子どもたちと一緒になり、3人で話し合う姿もあった。

図形を動かしたり、式を書き込みながら、クラスのみんなに説明する。
「誰か説明してくれる人はいませんか?」という先生の声に、積極的に手を挙げる子どもたち。指名された子どもは前に出て、机の上に用意されていたiPadを使い、図形を動かしたり、文字を書いたりしながら、友達と話し合った考えをクラスのみんなに説明する。今回は4人の子どもが発表し、クラスのみんなにわかりやすく伝えることができた。

先生が図形を動かし、図形同士を重ねるなどして説明を加える。
発表した4人の子どもたちから、2種類の答えが出てきた。「どっちが正しい答えなんだろう?間違った答えはどうして間違えてしまったんだろう?」という先生からの投げかけに、再びQB説明を使って友達と考える子どもたち。途中から友達4人で話し合う子も出てきた。
改めて、子どもたちが考えた後に、なぜ間違ってしまったのか、先生が図形を動かして見せながら説明する。すると、「わかった!」という声があちらこちらから聞こえてきた。先生のわかりやすい説明を聞いて、子どもたちの理解がさらに深まったようだった。

小澤直輝 先生
QB説明は教科書の流れに沿っているので、授業に取り入れやすく補助的に使うことができました。
従来の面積の授業は、図形が書かれた紙を印刷して子どもたちに配っていました。準備の手間もかかっていましたし、その紙に1度書き込んでしまうと、やり直すのが難しく、思考が止まってしまうことが多かったです。ですが、このアプリを使うことで、子どもたちは面積の求め方に失敗しても何度もチャレンジできました。何度も繰り返しやることで、子どもたちが答えに向かっていくプロセスがこちら側にも見えましたね。
子どもたちへのiPadの配布を2人で1台にすることで、友達に説明しながら自分の考えを整理したり、相手の考えを聞いて学べたりするので、協働的な学習が行えたことも良かったです。
また、図形が苦手な子は紙だと飽きてしまいがちですが、このアプリを使ったらすごく集中している様子も見られました。苦手な子ども本人からも、「iPadを使って面積のことがよくわかりました」という感想がありました。
さらに教師にとっても準備の手間も省け、子どもたちに何度も説明できるので、使いやすくてありがたいアプリでした。
『QB説明 算数 4年 面積』機能紹介

<動かす>機能を使って、自由に図形を動かすことができます。<書く>機能では、ペンの色を選んで考えを書き込むことができます。

アプリの<道具箱>には、さまざまな図形が用意されていて、複数の図形を出すことや図形同士を重ねて置くことができます。
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