発表のハードルを下げ全員の意見を集約する
- 単元
- 文章の良さや特徴を捉える
- 単元目標
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- 文章の構成や展開の仕方、文章の種類ごとの特徴について理解を深めることができる。
- 読んだ文章の内容をもとに、自分の考えを整理し表現することができる。
- 文章から得た自分の意見や感想を他者と共有する中で、新たな視点を得たり、考えを広げたりすることができる。
お悩み
文章での回答をまとめ、共有する作業に時間がかかってしまい、児童の集中力も持続しませんでした。集約する際、文言の取捨選択が難しく、児童と一緒に練り上げていく時に上位の児童の意見が中心とならざるを得ないことも懸念していました。また、集約する観点が多いほど、分類する作業が煩雑になってしまいます。
トラビを活用することにより、回答の取りまとめが容易になります。その分、共有に時間をかけることもでき、ある程度納得感をもって授業を終えることができると考えました。
筆者の工夫について述べる学習は、下位から中位の児童にとって難易度が高いです。それ故、自分の考えに自信がもてず、挙手をして発言する児童が極端に減ってしまいます。トラビでの回答は発表のハードルが下がるとともに、集約されたものに自分の考えが少しでも含まれていれば、安心感に繋がると思います。そのため、より多くの意見をもとに学級としての考えを構築することができると考えました。
学習の流れ
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第1~2時
- 教材文を読み、それぞれの教材文の要旨を捉える。
- 「考える」ということについて、それぞれの筆者の捉えを読み取る。
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第3時
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3つの教材文について、3つの観点で読み取りを行う。
- 論の展開の仕方や構成の工夫
- 挙げている事例
- 表現の仕方
- 読み取った内容をトラビで回答する。
- 生成AIで要約し、学級全体で共有する。
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3つの教材文について、3つの観点で読み取りを行う。
学習の様子
活用の効果
- 記述による回答の集約、分類が著しく容易になった
- 箇条書きで簡潔に要約されているため、雑多な情報に惑わされることなく要点をつかみやすくなり、共通点や相違点も比較しやすくなった